殺人鬼くんと不死身くん1




この小説は殺人などを始めとしたグロデスクな描写、屍姦等、非道徳的な内容を含みます。
苦手な方は閲覧をご遠慮下さい。









































初めて、人を殺してしまった。
夜道を歩く女を見て、突発的に「あ、殺したい」と思ったのだ。

街で魅力的な女性を見かけて、性的興奮を覚えるような、そんな感じで。
殺したいって、思った。



そう思ったのと、行動を起こしたのはほぼ同時だった。
気がついたら、意識のない女性を犯していた。
生きているのか、と思ったら息がない。脈もない。
死んでいるようだ。


俺、何してんだろ。って思ったけど、萎えるどころかさらに興奮してきて。
そこからまた、頭が真っ白になった。

気がついたら女の死体を処理していて。
死に顔が妙に頭に残った。


この国は、治安が悪い。
治安がどう、といったレベルではなくて。
もはや無法地帯。


女が一人消えたところで、行方不明者は多数。警察なんてものはもはや機能していない。
バレたりなんてしない、って思ってしまった。
実際、疑われることも何もなく、普通に日々は過ぎていった。





だけど、その夜から毎晩、女が恨めしそうに俺を見る。「なんでころしたの」って囁くんだよ。
一週間目の晩、耐えきれなくて部屋を逃げ出した。
どこまでも逃げる。逃げる。
そして、走っていった先に。

また、あの女がいた。





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